こんにちは。ルンバ960とルーロミニを使ったことのある、うちたけ(@uchitake_enjoy)です。
ロボット掃除機ヘビーユーザーです。
「ルンバ」は知らない人はいないくらい、知名度が高いですよね。

一方で、パナソニックのロボット掃除機「ルーロ」も、ロボット掃除機を検討するときに比較される機種の一つです。

おそらく、「ルンバとルーロどっちがいいんだろう?」と迷っている方もいると思います。
そもそも、ルンバもルーロもいくつかモデルがあり、大雑把に分けて「上位モデル」「中位モデル」「下位モデル」に大別されます。
具体的には以下の表のイメージです(太字は私が持っている機種)
ルンバ | ルーロ | |
上位モデル | ルンバi7+ ルンバi7 | ルーロ810(MC-RS810) |
中位モデル | ルンバ960 ルンバe5 | ルーロ310(MC-RS310) |
下位モデル | ルンバ643 | ルーロミニ(MC-RSC10) |
この記事では、それぞれのモデルごとに、どっちの方がいいの?という比較をしていきたいと思います。
■関連リンク
✓ルンバ主要シリーズの性能比較をしたい方は
→ルンバ比較レビュー。主要全シリーズを使って分かった機種別の選び方
✓モデル別の吸引力を知りたい方は
→ルンバの吸引力をモデル別に比較。1倍と5倍でどれくらい違う?カーペットではどう?
✓ルンバを含む他メーカーのロボット掃除機も比較検討したい方は
→ロボット掃除機はどれがいい?9種類23機種試したので比較する
ルンバとルーロざっくり比較

細かい性能比較をする前に、まずは「超」感覚的なお話からしてみます。
当然ながら各種モデルによっても違いますが、ざっくりとした比較でいくと、
吸引力なら:ルンバ
静音性なら:ルーロ
人気なら:ルンバ
価格なら:上位モデルならルーロ、下位~中位モデルならルンバ
というイメージです。
また、細かいところで見ると、部屋の隅の掃除はルーロが圧倒的に強いです。ルーロの形状が、部屋の隅の掃除に特化しているからですね。

キレイ好きな人は重要なポイントかもしれません。
私のように、だいたいキレイになっていればいいや。という感覚の人は、そこまで気にするポイントではないかもしれませんね。
ルンバとルーロ性能比較基準
それでは少し細かく性能比較をしてみたいと思います。
同じレベルのモデル同士だったら、どっちの方がコスパがいいのか?というところが気になりますよね。
比較すべき性能はいくつかありますが、あまり細かすぎても比較しきれません。
だいたい、各社、得意なところ、もしくは他社と同等レベルの性能は開示してるのに、苦手な性能の数値は公表してないんですよね。
まあ、仕方がないんですが。
ただ、いちユーザーとして気になるのは「どっちがキチンと掃除してくれるの?」という所だけだと思います。
そこで、ロボット掃除機のヘビーユーザーの私による独断と偏見で「これ重要」と思ったスペック項目のみ抽出し、比較してみたいと思います。
比較するのは以下の項目です。
■清掃能力
・吸引力
・部屋の隅
■扱いやすさ・手入れ
・大きさ
・静音性
・ダストボックス
・スマホアプリ
■価格
それぞれ、細かくみていきます。
ルンバとルーロの性能比較基準(1)清掃能力
清掃能力は一番気になるし、重要なポイントですね。
吸引力
一番重要ですね。一番重要なんですが、各社とも、明確に比較できる数値は公表していません。
は?
と思われるかもしれませんが、そうなんです。数値では比較できないんです。
ルーロはそもそも「吸引力」について明示していません。
一方で、ルンバについても「基準値の〇倍」みたいな形でしか吸引力を示しておらず、そもそも基準値の吸引力どのくらいなの!?というのが分かりません。
なので、ここは感覚に頼ります。一番重要なんですけど、私の感覚でお伝えするしかありません。
私はルンバ960とルーロミニを使っていますが、吸引力ならルンバ960の方が上です。


ルーロは細かい取りこぼしがあったり、ルンバが吸引できる大きさのゴミを拾いきれなかったりします。
ルンバの吸引力実験はこちらの記事でまとめています。

部屋の隅(すみ)
ロボット掃除機は一般的に部屋の隅の掃除が苦手と言われています。
形が丸いものが多いからですね。
結論から言えば、部屋の隅の掃除はルーロの圧勝です。どのモデルの比較においても、ルーロが優れています。




三角形の形をしているので、隅の掃除が得意なんですね。
ルンバとルーロの性能比較基準(2)扱いやすさ・手入れ
大きさ
ダストボックスの大きさとの兼ね合いになりますので小さければ小さいほどいい、というわけでもないですが、小さい方が持ち運びはしやすいです。
また、狭いところに入り込みやすい。というメリットはあります。
どのモデルにおいてもルーロの方が若干小さめで、特にルーロミニの小ささは際立ちますね。高さは92mmと、全て同じでした。


ルンバ | ルーロ | |||
機種 | 大きさ (最大幅×高さ) | 機種 | 大きさ (最大幅×高さ) | |
上位モデル | ルンバi7+ | 351×92mm | ルーロ810 | 330×92mm |
ルンバi7 | ||||
中位モデル | ルンバ960 | 353×92mm | ルーロ310 | |
ルンバe5 | 351×92mm | |||
下位モデル | ルンバ643 | 340×92mm | ルーロミニ | 249×92mm |
私は結果的に上の表で示したモデルの中では、一番サイズの大きいルンバ960とルーロミニを持っているわけですが、並べるとこんな感じです。


静音性
静音性については、ルーロが優れています。
実際に、ルンバ960とルーロミニで騒音測定器を使って検証しましたが、ルーロミニの方が静音性に優れていました。
本体と1メートル程度離れたところで音を測定したところ、
ルンバは56dB(デシベル)程度、ルーロは46dB程度という結果になりました。
いや、それルンバ960とルーロミニの比較で他のモデルは分からなくない?と思われるかもしれません。
その通りです。
が、世の中に落ちている動画を見て、音を確認した限り、ルンバ、ルーロとも、モデルごとの音に大きな違いはなかったように思います。
しかも、ルーロにおいては通常モードのほかに静音モードというものもあり、音に気を使っていることが分かります。
マンションに住んでいるとご近所のことを考える必要がありますが、静音性というのも重要なポイントになりますよね。



ダストボックス
個人的に、ダストボックスは洗えた方が気持ちがいいです。
洗わなくてもどうせ汚くなるので問題ないのですが、ゴミを捨てたのに汚れているダストボックスを戻すのはなんか気持ちが悪いんですよね・・・。


ルーロはすべての機種でダストボックスが洗えますが、ルンバは一部の機種でダストボックスが洗えません。
ルンバ | ルーロ | |||
機種 | 洗えるか? | 機種 | 洗えるか? | |
上位モデル | ルンバi7+ | 洗える | ルーロ810 | 洗える |
ルンバi7 | ||||
中位モデル | ルンバ960 | 洗えない | ルーロ310 | |
ルンバe5 | 洗える | |||
下位モデル | ルンバ643 | 洗えない | ルーロミニ |
スマホアプリ
スマホアプリは便利です。スケジュール設定ができたり、清掃範囲を確認できたりします。


ルンバ、ルーロともにモデルによってスマホアプリ対応/非対応が分かれます。
ルンバ | ルーロ | |||
機種 | スマホ対応 | 機種 | スマホ対応 | |
上位モデル | ルンバi7+ | 〇 | ルーロ810 | 〇 |
ルンバi7 | ||||
中位モデル | ルンバ960 | 〇 | ルーロ310 | × |
ルンバe5 | △ (マップ非対応) | |||
下位モデル | ルンバ643 | × | ルーロミニ | × |
ルンバとルーロの性能比較基準(3)価格
清掃能力と同じくらい重要ですね。
価格は購入するお店次第で、時価的な要素もありますが、それぞれ比較してみます。
特にルーロは「定価」と「ネット価格」の差が結構大きいので、だいたいの相場感をベースに比較してみます。
定価(税抜き)
ルンバ | ルーロ | |||
機種 | 定価 | 機種 | 定価 | |
上位モデル | ルンバi7+ | \129,880 | ルーロ810 | \148,000 |
ルンバi7 | \99,880 | |||
中位モデル | ルンバ960 | \69,880 | ルーロ310 | \99,800 |
ルンバe5 | \49,880 | |||
下位モデル | ルンバ643 | \29,880 | ルーロミニ | \69,800 |
ネット価格(だいたい)
ルンバ | ルーロ | |||
機種 | 定価 | 機種 | 定価 | |
上位モデル | ルンバi7+ | 定価くらい | ルーロ810 | 9~10万くらい |
ルンバi7 | 定価くらい | |||
中位モデル | ルンバ960 | 定価くらい | ルーロ310 | 5~6万くらい |
ルンバe5 | 定価くらい | |||
下位モデル | ルンバ643 | 定価くらい | ルーロミニ | 4~5万くらい |
ルンバ、ルーロ上位モデル比較(ルンバi7+ VS ルーロ810)
結論:ルンバi7+
予算があるなら、より高性能なルンバi7+がおすすめ



ルンバi7+をおすすめする理由
定価でみると、ルーロ810(MC-RS810)の方が高いんですが、市場価格だとルンバi7+の方が高くなります。
そのため、予算が10万円以下の場合、ルンバi7+は選択肢に入らないと思いますが、10万円以上の予算があれば、ルーロ810に比べて総合力に勝るルンバi7+がおすすめです。
ルンバi7+の吸引力は基準モデルとなるルンバ643の吸引力の10倍ですし、申し分ありません。
※私が持っているルンバ960の吸引力は基準値の5倍ですが、ゴミの取りこぼしなどで不満に思ったことはありません。
ルーロ810と価格面で比較するとルンバi7が候補に挙がってきます。
ルーロ810、ルンバi7であれば、吸引力はルンバi7、部屋のスミの掃除まで気にしたいならルーロ810という選び方になってきますね。
また、ルンバi7+の最大の特徴はホームベースでゴミが貯められるということ。


ダスト容器30杯分も貯められるので、ゴミ捨ての手間が激減します。
ルンバ、ルーロ中位モデル比較(ルンバe5、ルンバ960 VS ルーロ310)
結論:ルンバe5
ルンバe5がおすすめ



ルンバe5をおすすめする理由
ルンバe5はやはり圧倒的にコストパフォーマンスがいいです。
吸引力は基準値であるルンバ643の5倍で、おそらくルーロ310より優れていますし、スマホアプリとの連動もできます。
価格もルーロ310と同等か、それ以下とお買い得なモデルとなっています。
私が持っているルンバ960はルンバe5より性能が良いですが、その分値段もお高めです。予算5万円程度で考えるのであれば、ルンバe5が筆頭候補ですね。
ルンバ、ルーロ下位モデル比較(ルンバ643 VS ルーロミニ)
結論:ルーロミニ
予算が少しあるなら、ルーロミニがおすすめ



ルーロミニをおすすめする理由
ルンバ643とルーロミニの市場価格は1万円程度、ルーロミニの方が高くなっています。
しかし、ルンバ643の吸引力はルンバの基準値となっている「1倍」です。
吸引力が5倍のルンバ960とルーロミニを比較した場合、確かにルンバ960の方が吸引力は高いですが、大きな差があるわけではありません。
そういう意味では、ルンバ643とルーロミニを吸引力で比較した場合、ルーロミニにやや分があるかな。と思います。
また、隅の掃除はルーロが得意とする分野ですし、静音性にも優れています。
ルンバ643とルーロミニで比較した場合はルーロミニがおすすめです。
ルンバ VS ルーロ比較 まとめ
総合的にはルンバ優位かな。と思います。
人気のある中位モデルの比較でいえばルンバe5が圧倒的にコストパフォーマンスに優れていますし、上位モデルは予算があれば、ルンバi7+が群を抜いた性能を誇っています。
下位モデル比較になると、ルーロミニが候補にあがってきます。
しかし、ルーロミニの価格はルンバ中位モデルであるルンバe5の価格差が1万円くらいしかありません。
そうなると、ルンバe5にするか・・・。
という選択になってしまいそうな気がします。
当然、ルーロには優れた点もあり、部屋の隅の掃除や、静音性はルンバに勝ります。
ご自身の家の状況や予算、性能の中で何を重視するか?によって、どちらがいいか検討してみてください。
以下の記事はルンバの機種比較・おすすめ機種を紹介しています。



以下の記事は、ルーロの3機種の機種比較をしています。



やはり、価格や性能など、総合的に考えてお買い得なのは「ルンバe5」ですね。
そのほか、各社(ルンバ、ルーロ、ミニマル)ロボット掃除機の比較です。


