FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格には興味があるけど、
どのくらいの難易度なのか?自分が受けて合格できるかな?
と思っている方も多いかもしれません。
難易度に関しては、ご自身の経験や職業によって、前提となる知識レベルが異なります。
人それぞれ、難易度の感じ方は違うかもしれません。
しかし、客観的な数字である「合格率」であれば、ある程度難易度の判断はしやすいですよね?
直近の合格率で見れば、FP3級の合格率は約83%、FP2級の合格率は約55%でした(2021年5月試験・学科試験)
この記事では合格率の推移を見ながら、難易度について考えてみたいと思います。
また、実際に私はFP3級とFP2級に独学で合格しましたが、FP3級と2級で当然ながら勉強時間は違いました。
そのあたりについても触れながら、FP試験の難易度について考えてみたいと思います。
なお、FPの試験については「FP協会」と「きんざい」の2種類あります。この記事では「FP協会」の試験の難易度についてまとめています。
FP協会ときんざいの試験の違いや難易度につていは以下の記事でまとめています。

■関連リンク
●FP資格を効率よくコスパ重視で取得するには?
→FP資格を取得するためのノウハウまとめ
●FP資格はいきなり2級からでもいける?
→最短でいきなりFP2級?それともFP3級から?FP2級3つの受験資格取得方法
●どうやって勉強する?おすすめのFP参考書
→おすすめFP参考書は?FP2級,3級試験の正答率9割の私が推薦します
●「日本FP協会」と「きんざい」どっちを受けるか迷っている方は
→【両方解いてみた】FP試験「きんざい」と「日本FP協会」の違い。難易度は?
ファイナンシャル・プランニング技能士とは?
よくFP3級試験とかとかFP2級試験とか言いますが、正式には「3級ファイナンシャル・プランニング技能検定」とか、「2級ファイナンシャル・プランニング技能検定」というのが正式名称です。
で、それに合格することで得られる称号が
3級ファイナンシャル・プランニング技能士
2級ファイナンシャル・プランニング技能士
1級ファイナンシャル・プランニング技能士
となります。これ、国家資格なんですね。Wikipediaによれば、
ファイナンシャル・プランニング技能士(ファイナンシャル・プランニングぎのうし)は、日本の国家資格である技能検定制度の一種で、職業能力開発促進法第47条第1項による指定試験機関(一般社団法人金融財政事情研究会および特定非営利活動法人日本ファイナンシャル・プランナーズ協会)が実施する、ファイナンシャル・プランニング技能士に必要な技能に関する学科および実技試験に合格した者をいう。
となっています。
合格率から見るFP試験の難易度
さて、本題の合格率です。
FP3級、FP2級の受検者数や合格者数、合格率の推移を見ていきます。
なお、FP3級とFP2級は1月、5月、9月の年に3回試験があります。
FP3級の難易度は?合格率の推移(2020年~2021年)
FP3級試験の受検者数、合格者数、合格率の推移は以下の通りです。
※学科試験結果
受検者数 | 合格者数 | 合格率 | ||
2020年 | 1月 | 25,170 | 21,479 | 85.34% |
5月 | 中止 | 中止 | 中止 | |
9月 | 31,247 | 28,011 | 89.64% | |
2021年 | 1月 | 31,272 | 27,494 | 87.92% |
5月 | 36,378 | 30,284 | 83.25% |
グラフを見るに、年々受検者数が増えている傾向にあるようです。
やはり「お金に関する知識を身につけておきたい」という層が増えているのかもしれないですね。
FP2級の難易度は?合格率の推移(2020年~2021年)
FP2級試験の受検者数、合格者数、合格率の推移は以下の通りです。
※学科試験
受検者数 | 合格者数 | 合格率 | ||
2020年 | 1月 | 23,968 | 10,032 | 41.86% |
5月 | 中止 | 中止 | 中止 | |
9月 | 25,117 | 12,355 | 49.19% | |
2021年 | 1月 | 26,437 | 11,638 | 44.02% |
5月 | 26,799 | 14,902 | 55.61% |
受検者数の比較でいれば、FP2級の方が2~3割程度、FP3級の受検者数より少ないですね。
FP2級の合格率はさすがに3級ほど高くなく、ここ2年間で40%~55%といったところです。
ちなみに、合格基準はFP3級、2級ともに「学科試験」と「実技試験」それぞれで60%以上の正答率で合格になります。
参考:合格基準
さて、ここまでは客観的に合格率の推移からFP試験の難易度について見てみました。
今度は、FP2級、3級試験を受けた私の体感的な難易度について触れてみたいと思います。
どのくらい勉強するのか?
冒頭でも書いた通り、私はFP3級とFP2級の試験に独学で合格しました。
正答率はFP2級、3級ともに90%程度でした。
勉強時間は、FP3級で60時間程度、FP2級で100時間程度です。
そんなに大した勉強時間ではないですよね?国家資格ですよ。FP資格って。その割に勉強時間は少ないと思いませんか?
FP3級試験 体感的な難易度
FP3級試験に関しては、試験2か月前から毎日1時間くらい、参考書読んだり過去問解いたりしてればそのくらいいきます。行き帰りの電車を活用すれば、何とかなるレベルですよね。
FP3級の勉強方法などについては以下の記事で詳しくまとめています。



FP3級に合格すること(60%の得点率)だけが目的なのであれば、もう少し短期間、短い勉強時間で合格も可能だと思います。
FP2級試験 体感的な難易度
FP2級試験も結果的には100時間程度の勉強時間で合格できました。
ただ、FP2級試験に申し込みした当初はちょっとなめてました。
参考書をちょっとみた感じではFP3級にちょっと毛が生えたくらいだな。と思っていたんですね。
なめていた当初の話はこちらの記事でまとめています。



出題範囲は3級と変わらないんですが、問題の質がちょっと変わるんですね。選択肢も4択ばかりで、答えに迷うこともしばしば・・・。
ひたすら参考書を読む⇔過去問を解くの往復を繰り返し、ひたすら知識の定着を図っていった感じです。
FP2級試験の勉強方法についてはこちらでまとめています。



合格率の低さからもわかる通り、FP2級試験はなめてかかると足元をすくわれかねないので注意が必要です。
ただ、何度もいいますが、国家資格で100時間程度の勉強で合格できるので、一般的には難易度は低いと思いますね。
だって、それなりにやれば、結果がついてくるわけですからね。
大丈夫です。
FP試験の難易度はそれほど高くないが・・・
FP試験の難易度はそれほど高くはありません。
しかし、難易度が高くないからといってなめてかかると合格ラインに達することは難しいでしょう。当たり前ですが。
できれば、2カ月程度の時間をかけて、毎日コツコツと、少しずつ知識の定着をはかりながら勉強を進めれば、十分合格は可能です。
FP2級、3級ともに独学で合格できます。
独学で取り組むなら、重要なのは自分にあった参考書選びですね。
以下の記事でおすすめの参考書についてまとめています。



これからFP資格を取得しようとしている方は、頑張ってください。
独学だとちょっと不安だな~という方は
できないことはないんだろうけど、やっぱり独学だと合格できるか不安・・・という方は、通信講座や通学講座を検討してみてはいかがでしょうか?
値段は・・・流石にサポートもしっかりしている分、お高いです。
いきなり申し込むのはちょっと・・・という感じだと思いますので、まずは資料請求などして比較検討してみるのもいいかもしれませんね。
(*私は実際受講しているわけではありませんので、良しあしは判断できません。あしからず)
日本FP協会の認定教育機関である2つのスクールを紹介しておきます。
資格の大原
有名どころですね。画面右上に資料請求ボタンがあります。
▼簡単資料請求
→【資格の大原】FPになるなら
東京リーガルマインド
あまり聞いたことはありませんが、司法試験や司法書士などの資格取得も目指せるコースもあるスクールのようです。FPに関しては各種コースのページの一番下に資料請求ボタンがあります。


