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【投資のコツ】長期分散投資のメリットとは?ポートフォリオはどう組む?データを元に徹底解説

長期分散投資のメリット

こんにちは。投資歴1年ちょっとのうちたけです。

投資を始めようと思って色々調べていると、どうやら「分散投資」をするのがいいらしいと。しかも長期的に分散投資をするのがいい、というのは色々な方が言っていますよね。

分散投資というのは、投資対象を多様化させることで、資産運用に伴う価格変動リスクを低減させて好リターンを目指す有効な方法です。SMBC日興証券-分散投資のすすめより一部抜粋

何を分散させるのかと言えば、3つあって、「資産(投資対象)」「地域」「時間」です。

詳しくはこちらの記事にまとめていますのでご参考にご覧いただければと思うのですが

【分散投資】卵を一つのカゴに盛るなとは?【投資格言】分散投資の重要性を説明するときに必ずといっていいほど引用される「卵を一つのカゴに盛るな」という投資格言。卵を一つのカゴに盛ると、落とした時全部割れてしまいます。それを投資に置き換えると・・?...

何となく分かった気になるのも分散投資です。

ほうほう。なるほど、と納得感はあります。でも実際、本当にそうなの?というところが気になるところです。

先日、「SBI証券×三菱UFJ国際投信のブロガー・ミーティング(iDeCo編)」に参加した際に、分散投資の重要性について実際のデータをもとに説明をしていたく機会がありました。

ブロガーMTG
SBI証券×三菱UFJ国際投信のブロガー・ミーティング(iDeCo編)に参加してきた話SBI証券×三菱UFJ国際投信 ブロガー・ミーティング(iDeCo編)(2018年12月10日)に参加してきたお話。ためになる話をたくさん聞けました。...

今回その資料をこのブログへ掲載することを許可していただきましたので、プレゼンで使用された資料をもとに説明していきたいと思います。

将来を予測するのは難しい

当たり前です。簡単だったら、もう誰もがアップルの株を買って、今頃は左うちわで暮らしていることでしょう。

以下の表は、「国内株式」「外国株式」「国内債券」「外国債券」「4資産分散」に投資をした時のリターンの推移を示しています。

※4資産分散というのは、「国内株式」「外国株式」「国内債券」「外国債券」に25%ずつ投資したポートフォリオで、毎月末にリバランスしたものです。

将来を予想することはできますか?-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている将来を予想することはできますか?-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

2003~2005年は国内株式に投資をしていれば最高のリターンを得られていたようですが、2007年は最低のリターン(マイナスのリターン)、2011年も最低のリターンを出しています。

では債券はどうか?ということで見てみると、国内債券のリターンにおいても最高のリターンの時もあれば、最低のリターンの時もあります。(その幅は非常に狭いことも分かるのですが)

このように、年によって全然パフォーマンスが違うので、一概に何に投資をしていれば安心。というのは分かりません。将来は読めないからですね。

その点、4資産分散は飛び切りよくもなければ悪くもない。安定している、というのが分かります。

ポートフォリオの組み方による運用成績の違い

上の例で出した「4資産分散」は、国内株式/債券、外国株式/債券に均等に(25%ずつ)投資をしたものでした。

ポートフォリオは何も均等に資産クラスを割り振る必要もないので、自分のリスク許容度に合わせて組み合わせることができます。

下の図は、3種類のポートフォリオを組み、1969年末に100万円を投資した場合の運用結果を表しています。

さまざまな資産構成比率と運用結果-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ているさまざまな資産構成比率と運用結果-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

1つめは、国内株式35%、外国株式35%、国内債券15%、外国債券15%
2つめは、国内株式25%、外国株式25%、国内債券25%、外国債券25%
3つめは、国内株式15%、外国株式15%、国内債券35%、外国債券35%

でポートフォリオを組んでいます。1つ目は株式比率が比較的高く、ハイリスクハイリターン型、2つ目はミドルリスクミドルリターン型、3つ目は債券割合が比較的多く、ローリスクローリターン型と言えます(この3つのポートフォリオの相対比較において)

グラフによれば、1つめのハイリスクハイリターン型の運用結果が最もよく、ローリスクローリターン型が最も運用結果が悪いというのが分かります。

悪いといっても、悪くはないんですけどね。資産はものすごく増えています。100万円が1,431万円ですからね。50年間で、14.3倍になってます。この3つの中ではパフォーマンスが一番よくなかったというだけです。

投資したタイミングがたまたま良かっただけだ、という見方もあります。

しかしこの資料で分かるのは、長期的に運用していると、ポートフォリオの組み方次第でパフォーマンスの違いはあれど、得られるリターンは大きくなる可能性があることが分かります。

長期投資の効果

話を少し戻して、ポートフォリオを4資産分散で組んだ場合で考えてみます。

4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<1年保有>

下の図は、100万円を「国内株式」「外国株式」「国内債券」「外国債券」に25%ずつ投資し、1年間だけ保有した場合の運用成績です。

4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<1年保有>-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<1年保有>-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

当たり前ですが、いい時もあれば悪い時もある、というのは上述した通りですが、その通りの結果になっています。

1年間だけの運用でみれば、100万円の元本を割り込んでしまった年がいくつかあるのが分かります。48回中、14回が下回っています。(オレンジの棒グラフが元本を上回った年、グレーが下回った年)

いくら資産を分散したところで、運用期間が短ければ多少安定性にかける、ということですね。

※とはいえ、平均で107万円ですから、やはり4資産分散は安定しているという見方もできるわけですが。

4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<5年保有>

下の図は同じように100万円を4資産分散のポートフォリオで5年間保有した場合の運用成績です。

4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<5年保有>-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<5年保有>-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

元本を下回った回数は、44回中4回と、1年間保有した時よりも元本割れの回数が少ないことが分かります。

平均は139万円。これも1年間の保有時よりも上回っています。

4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<10年保有>

下の図は同条件で、10年間保有した場合の運用成績です。

4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<10年保有>-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている4資産分散ポートフォリオの長期投資の効果<10年保有>-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

なんと、投資元本を下回ったことはありません!

つまり1969年以降、どのタイミングで投資を開始したとしても、4資産分散のポートフォリオを組んで10年間保有をしていればマイナスのリターンにはならなかった、ということです。

平均で185万円、最大で292万円、最小でも108万円というすばらしい結果になっています。

投資するタイミングによる運用成績の違い

上の条件においては、どのタイミングで投資を開始したとしてもマイナスのリターンにならなかったという話をしました。

マイナスのリターンにならないとはいえ、最大のパフォーマンスを得たいと思うのが人間の心理です。

では、どのタイミングで投資をしたら最大のパフォーマンスを得られたのでしょうか?

ここまで説明してきた投資方法は、100万円を最初に投資して放置する(リバランスは行いますが)というやり方でした。

最近はiDeCo(イデコ)やつみたてNISAなど、国が積極的にこの制度を推進してきていることもあり、この制度を利用して投資を始めようと思う方も多いかもしれません。

iDeCo(イデコ)やつみたてNISAは基本的には毎月、もしくは毎年コツコツと少額を長期的に投資していくことを前提として設計された制度です。

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次からの資料は、20年間、毎月1万円、4資産分散のポートフォリオでコツコツ積立分散投資をした場合を想定してシミュ―レーションをしています。1万円×12カ月×20年間で、積立額(元本)は240万円です。

1970年から20年間積み立て投資をした場合

下の図は、1970年から1989年までの20年間、上の条件で投資をした場合の運用成績です。

長期・積立・分散投資をしていたら(1970-)-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている長期・積立・分散投資をしていたら(1970-)-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

元本240万円に対して、積立結果は707万円となっています。約3倍です。

バブルがはじける直前ですね。さもありなん、という感じもします。

1992年から20年間積み立て投資をした場合

下の図は、1992年から2011年までの20年間、上の条件で投資をした場合の運用成績です。

長期・積立・分散投資をしていたら(1992-)-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている長期・積立・分散投資をしていたら(1992-)-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

元本240万円に対して、283万円です。これでもプラスのリターンですプラスなんですが、707万円に比べると寂しい感じもします

要するに、積立を開始するタイミング如何によっても運用成績は大きく違ってくるというのが分かります。

長期分散投資をすれば絶対に安心というわけではない

これまで、長期分散投資の有用性について説明してきましたが、勘違いしてはいけないのが、長期分散投資をすれば、リターンが必ずプラスになるというわけではない、ということです。

まわりくどいですね。

マイナスになる可能性もある、ということです。

そのマイナスになる可能性の程度というのが重要だと思うのですが、下の図を見てください。

長期・積立・分散投資の予想推移-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている長期・積立・分散投資の予想推移-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

期待リターン4%、推定リスク10%を前提とした将来の予想推移の範囲です。

68%の確率ではプラスのリターンの範囲で収まりますが、確率を95%まで広げると、下限値は元本を割っています。大きく上にも行く可能性もあれば、下に行く(元本を割る)可能性もあるということですね。

プラスのリターンで終わる可能性は高いが、最悪の場合、マイナスになる可能性もある。

ということは頭の片隅に入れておいた方がいいですね。

じゃあ投資をすべきなのかどうなのか?というのは、ここまでくると価値観の問題もあるかもしれません。

少しでもマイナスになる可能性があるのであれば、絶対に投資をしない、という考え方もあるでしょう。

一方でプラスになる可能性の方が高いのであれば、投資をしてみよう、という考え方もあります。

どちらの考え方も間違っていないと思いますし、特に私は絶対に投資すべき、というつもりもありません。

ただ、昨今の年金事情や、人生100年時代と言われる今、老後の資金をどうするか?と考えたときに、少しでも老後の足しになるように、余剰資金を投資に振る、というのは選択肢としてはありなのではないかな、と考えています。

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実際に私はiDeCo(イデコ)もつみたてNISAも行っていますが、これからも継続していく予定です。

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リバランスの重要性

最後に、これもよく言われるのですが、リバランスについて少し触れます。

4資産に均等に分散投資をしたとしても、年月が経つと、そのバランスが崩れていきます。4つの資産が均等に値上がったり値下がったりするわけではないからですね。

仮にポートフォリオの株式が2倍になって、債券がそのままだったら、株式と債券の割合は2:1になって、バランスが崩れます。

バランスが崩れたままもっていてもいいのですが、リバランスをすることで資産を均等にしなおす方法があります。先ほどの例なら、値上がりした株式を売って、債券を買う、というイメージですね。

下の図はリバランスの効果を示しています。

リバランスの効果-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ているリバランスの効果-Copyrightⓒ2018 イボットソン・アソシエイツ・ジャパン株式会社。著作権等すべて の権利を有する同社から使用許諾を得ている

少し見にくいですが、

→リバランスをしなかった場合
→毎月リバランスをした場合
→3年ごとにリバランスをした場合

の運用成績です。

リバランスをしなかった場合(青)より、リバランスをした場合の方がパフォーマンスが優れていることが分かります。

リバランスの頻度で見るとどうでしょうか?毎月リバランスと3年ごとリバランスを比べると3年ごとリバランスの方がパフォーマンスがいいようです。

適度に、気が向いたらリバランスをしてみる、というスタンスがいいのかもしれません。

長期分散投資の重要性

上にも書いたように、長期分散投資をしたからといって必ずしもプラスになるというわけではありません。

しかし、ある程度の確率でプラスになることも分かります。

また適度にリバランスをすることもパフォーマンスに影響を与えるようです。

投資にはリターンもあれば、当然リスクもある、ということを前提に、どこまでであれば自分が許容できるのか、というのを見極めて、まずは小額から投資を始めてみるというのも一つの手かもしれません。

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